ファスティング、断食中

断食期(ファスティングフェイズ)

断食期(ファスティングフェイズ)は、
基本的にファスティングドリンクと水のみを摂取しながら行っていきます。

ファスティング中は仕事の中断や日常生活を崩すなど、
特別な生活を送る必要はありません。

【ポイント】

1.水分摂取

オススメは、軟水のミネラルウォーター。
クリスタルガイザー、南アルプスの天然水、いろはす、ボルビックなど)

通常、全水分摂取量に占める食物中の水分は、実に30%を占めます。

ファスティング中は食品による水分摂取量がゼロになるため、
その分を上乗せして飲料として摂取する必要があります。

その上、ファスティング中は体内に水分を貯め込む力が低下しているため、
積極的な水分摂取が重要です。

普段意識的に摂取している水分量より1~1.5リットル程多く飲み、
ドリンクを希釈する分も含め、毎日2.5~3リットル以上の水を飲むよう心がけましょう。

3日目以降は、脂肪の分解も活発になり
食品添加物(特に色素)、医薬品(特にステロイド)、
シャンプー・化粧品などの石油精製物質が溶け出してくるため、
より水分の摂取が重要です。

2.エクササイズ

ファスティング中のエクササイズは、ファスティングの効果を更に高めたり、
不調を緩和させたりと非常に有効です。

しかし、普段よりも低エネルギーで生活を送っているため、一時的にパワーは下がります。

高重量を扱ったり、強度の有酸素運動を続けたりといった
激しすぎるエクササイズは、ケガや事故を引き起こしかねないため避けましょう。

【注意事項と禁忌】

1. 嗜好品

タバコやアルコール類などに含まれる強力な刺激物は、
デトックスに相反するものであり、ファスティング中体内への吸収率も高くなっているため
絶対に避ける必要があります。

2. 清涼飲料水

清涼飲料水に含まれる大量の人工甘味料や精製された白砂糖は、
デトックスに相反するものであり、
ファスティング中体内への吸収率も高くなっているため絶対に避ける必要があります。

3. カフェイン

カフェインなどの刺激物は、交感神経優位の状態を作るため
ファスティング中には不向きとされています。

4. 車輌や機械などの運転

ファスティング中(特に 1~2 日目)は、日常に比べて低血糖状態になりやすいため、
頭がボーっとしたり、眠気が強くなったりする場合もあります。

車輌や機械などの運転は極力避け、行う際には十分に注意をして ください。

【トラブルと対処法】

ファスティング時には、摂取カロリーの減少や強いデトックス作用がみられるため、
身体の内外に様々な変化 が現れます。

時に副作用のような症状が出ることもありますが、
そのほとんどは一時的なものであり、
ファスティング後も続くといったことはありません。

ファスティングは、起こり得るトラブルと対処法をしっかりと把握した上で行う必要があります。

1.下痢

宿便が排泄される際に、下痢や、腹痛などの症状が出ることがあります。

デトックスが進行しているという肯定的な反応ではありますが、
このような反応があるであることを加味して
外出、仕事などのスケジューリングをすると良いでしょう。

2.冷え

ファスティング中は摂取カロリーが少なくなり、
体熱産生量が減るため体温も低下します。

特に冬場のファスティングは冷えを強く感じることがあるため、
意識的に防寒をすると良いでしょう。

白湯もオススメです。

3.空腹

激しい空腹感に襲われた際には、ドリンクの濃度や摂取回数を上げて様子をみます。

それでも改善が見られない場合は、
具なし味噌汁を飲んだりすると一時的な空腹感が凌げます。

4.頭痛

塩分が急に制限されるため、
血管拡張による頭痛が発生することがあります。

普段の食事が和食中心であったり、塩分過剰の場合に起こる傾向があります。

ファスティング前にしっかりと塩分を調整することによって予防できます。

これらの症状が出たら、自然塩(岩塩)を一つまみ摂ったり、
ドリンクの濃度や摂取回数を上げたりして様子を見ましょう。

それでも症状が緩和されない場合は、ファスティングを中断してください。

5.悪心、めまい

普段の食事がオーバーカロリーであったり、
準備期が十分に確保できなかったりした場合や
ドリンクの摂取量が少な過ぎる場合に起こる傾向があります。

ファスティング前にしっかりと体調を整え、
十分な量のドリンクを摂取することによって予防できます。

ひどい場合は嘔吐することもあり、VLCDしても最低限必要なカロリーは
500kcalですので、十分に規定量を摂るようにしましょう。

これらの症状が出たら、ドリンクの濃度や摂取回数を上げたり、
具なし味噌汁を飲んだりしてみてください。

それでも症状が緩和されない場合は、ファスティングを中断してください。

また、ケトーシスの典型的な症状でもあるため、
軽度の有酸素運動などを行うのも良いでしょう。

6.肌荒れ

排出器官である肌を通してデトックスされているときに起こる症状です。

アレルギー、アトピー体質の方は一時的に症状が悪化することもありますが、
体内が浄化されていくと症状も緩和していくことが多いです。

痒みや痛みが酷いようであれば、ファスティングを中断してください。

【参考資料】
宮城島大樹 『究極のファスティング』